窮地に立たされるケニアのコーヒー農家

 コーヒー栽培者ワングイは、「300本の栽培で、嘗ては5万ケニア・シリング(714米ドル)の収入があったが、今では100ドルに減少した。これでは10人の子供の学費どころか食費にもならない」と嘆く。その上、貸付金利が高く肥料の購入もできないため、コーヒー豆の品質が低下している。ワングイは、採算のとれないコーヒー栽培をやめ、とうもろこし栽培を始めようか悩んでいる。
 零細コーヒー農家の団体League of Small-Scale Coffee FarmersのNjoroge会長も、同じ悩みを抱えている。「収入は、千キロの収穫で229ドル、1キロ当たり20セントだ。肥料や使用人の給料で171ドルを投資しているので、実収入は57ドルにしかならない」と言う。
 5月4~5日、ノルウェーの開発NGO、Norwegian Church Aidがナイロビで開催した会議でも同様の抗議が相次いだ。コーヒーは、1963年のケニア独立以来ずっと輸出のトップを占めてきたが、1980年代後半から生産は減少し、今では観光、茶、園芸に抜かれ4位となっている。
 農業担当官によると、1987/1988年の最盛期には13万トンであった生産が現在では約5万トンに落ち込んでいるという。理由の第1は、コーヒーの生産拡大による国際価格の下落であった。その後価格は回復傾向にあるが、ケニアでは市場システムが整備されておらず、多数の中間業者が介在するため生産者利益は一向に改善されない。ケニアのイガートン大学農業政策開発学部のNyoro部長は、「農家がバイヤーと直接取引きできるよう法を改正すべき」と指摘する。
 零細コーヒー農家はナイロビ会議で、製品の直接販売を要求する覚書を農業大臣に提出した。


 コーヒーの栽培って大変なんです。
 もちろん、お店に1本、自宅に1本のコーヒーの木があるだけで、栽培の経験なんてありませんが、とても大変なんです。
 日本で飲まれているコーヒーの99%は発展途上国といわれる国々から輸入されたコーヒー豆ばかりなんです。
 よいコーヒー豆を適正な価格で購入していくことが大切ですよね。
 資本主義というより、武士道精神で商売しないとね!
 そのためには、分かりにくいコーヒーの魅力を私達自家焙煎店がこつこつコーヒーのよさを伝えていかないといけないと思います。

Follow me!

投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

日記

前の記事

炭酸入りコーヒー発売
豆知識

次の記事

日本最古とされる茶園