香川大生が直島でカフェを開店
香川大学経済学部の学生たちが4~6日、直島でカフェを試験営業する。最初は「食事する場所が少ない直島でカフェを開いたらもうかるかも」という思いつきで始めた企画だったが、島の人と接するうち、利益より、地域のにぎわいに貢献したいという気持ちが強くなった。カフェは8月に本格オープンする予定で、いずれはカフェの利益を使って島に人を集めるようなイベントを開き、島と島外の交流を増やしたいという。(向井大輔)
カフェは古い町並みが残る本村地区の古民家を利用して開く。約30席で、畳の部屋でコーヒーや紅茶が飲めるほか、サンドイッチの持ち帰りもできる。名前は「和cafeぐう」。「出会う」や「もてなす」という意味がある「遇」という字と、空腹の時のおなかの音「ぐう」をかけた。
開店のきっかけは、以前から直島の住民と交流があった同学部の古川尚幸助教授(37)が昨秋、学生と雑談していて「直島には食べるところが少なく、店を出したらもうかるかも」と話したことだった。「それなら自分たちでやろう」と盛り上がり、同学部の学生約15人が週1回以上集まって、メニューや席の配置などを話し合った。
島の人に空き家を紹介してもらい、庭の手入れをしたり、廊下をふいたり、2カ月かけて掃除。保健所に行って食品衛生責任者の講習も受けた。
苦労したのは資金。学生だけに、初期投資のお金がない。島の学校の柔道場から不要になった畳をもらい、机はリサイクルショップで買った。また直島町や高松市の企業に企画を売り込み、メニューに広告を載せたり、企業にボランティアで働いたりすることを条件に、コーヒーカップの提供や家賃代の支援をしてもらう約束をとりつけた。
そうして島に何度も通って島の人と知り合ううちに、学生たちは、もうけより、島のために何かできればという気持ちが強くなったという。
店長で3年生の四宮ゆかりさん(22)はカフェのことで近くの人たちにあいさつに行った時、「島は年寄りばっかりだから、にぎやかにやってくれるのはいいわあ。頑張って」と言ってもらえたのがうれしかった。また庭に茂った木の整理に困っていたら通りがかりの人が木の切り方を教えてくれたり、「足らない道具があったら言ってね」と声をかけてくれたり、経験したことのない親切をたくさんもらったという。
「利益も大事だけど、自分たちはもちろん、島の人や島に来る人が楽しく交流できる出会いの場を作っていきたい」。利益が出たら、そのお金で直島に多くの人が訪れるようなイベントをして、島に還元していきたいという。
朝日新聞:2006年05月02日
「利益も大事だけど、自分たちはもちろん、島の人や島に来る人が楽しく交流できる出会いの場を作っていきたい」。利益が出たら、そのお金で直島に多くの人が訪れるようなイベントをして、島に還元していきたいという。
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大事なことですよね。
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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