ブログ著者 大西文明について
愛知県瀬戸市のコーヒー豆販売専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、その後現在まで代表を勤めています。
写真は、創業後10年ぐらいの写真。子供のころからスターウォーズが好きなのでライトセイバーを貼り付けてます。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
このブログの全てについて責任を持って書いています。
インターネットには、多くの情報が溢れていますが、なるべく自分自身で体感したり経験したことを元に書き続けています。(コーヒーと健康の記事については、多くを引用としてご紹介させていただいてます)
創業時よりホームページを開設し、2005年よりコーヒーやお店に関するブログを書き続けてまいりました。その記事の数は現在1300を超え、古い記事や現在不要な記事は削除していく予定です。
創業の経緯
岐阜県揖斐郡大野町にある小さな商店街で生まれ育ちました。家族で理容業を営んでおり、徒歩1~2分圏内にミシン屋、パチンコ屋、自転車屋、畳屋、建材屋、時計屋、電気屋、八百屋、肉屋、花屋などがあり、働く大人に囲まれて育ちました。地域の盆踊りの際には、自宅前が盆踊り会場でした。
祖父や祖母と同居しており、生まれたころは6人、高校のときは9人家族でした。
父の跡継ぎになろうと思ったこともありますが、小さい頃から工作が好きで、なんとなくエンジニアという職業に就きたいと思っていました。
高校に進学する際は、工業高校に行きたかったのですが、父やお店のお客さんに説得され、まずは普通科高校に進学。その後工業大学に進学したいと考え、共通一次(現在の共通テスト)の申し込みをしていましたが、同時に受験の練習のつもりで受けた公務員試験(税務職)に合格。父や担当教師に説得され、公務員になることになりました。
高校卒業後、税務大学校にて1年3ヶ月の研修があり給与をいただきながら勉強することができることに魅力も感じていました。
いざ卒業し、現場(税務署)に配属されることなり、仕事に少し慣れた頃、自分の将来について真剣に考えるようになり、いつか自分のやりたいことを職業にしたいという気持ちが芽生えました。
税務職員なので、様々な会社に税務調査で訪問し、多くの中小企業経営者のお話をお伺いしてきました。
多くの場合、経営には苦労が絶えないことが分かりましたが、楽しくやりがいのある仕事をしていると感じることが多く、父の姿と重なりました。
具体的にいつか創業しようという気持ちになり、その頃生涯の伴侶となる現在の妻と出会い、気持ちを伝えたところ共感してくれ、その後結婚しました。生活のなかで仕事を占める時間は多く、仕事に対してやりがいを求めていました。自分にあった仕事はどんなものかを思案するなか、ある日、自家焙煎コーヒー店というものを知り、知れば知るほど魅力を感じました。様々なお店やコーヒーについて研究し始め、27歳のころから休日に無償で喫茶店のアルバイトもしました。
18歳で税務職員になり、2つの税務署と名古屋国税局勤務を経た29歳のとき退職し、30歳で独立しました。
創業してみて
2001年7月、妻とアルバイト1名を雇い、Cafe茶蔵(さくら)を開業。現在はコーヒー豆の販売専門店ですが、最初はカフェがメインで自分で焙煎したコーヒーを自分で淹れお客様に楽しんでいただくことを目的としていました。(創業時のお店の所在地は尾張旭市)
事業規模は、家族経営していた理容業のイメージで、できるだけ夫婦でも運営できる規模にしたいと考えてました。
創業前に、自分なりに入念な事業計画を作成しましたが、全くの事業計画外の結果に。
それでも、当初の事業計画を達成しようと、とにかく日々頑張る毎日を送ることになります。
コーヒーの技術や、運営にかかる費用については大きな誤算はなく問題ありませんでしたが、とにかく売上が全く足りませんでした。今思えば、お客様の求めているものが全く理解できていませんでした。
創業する前に、お客さんが来てくれるかどうかの不安はありましたが、的中してしまいました。
収入がなければ生活ができるはずもなく、そんな事態を創業前に想定しまうのもどうかと思いますが、妻が大学時代より目指していた税理士の資格を取得し、お店の開業と同時に店舗奥の4畳ほどのスペースでパソコン1台、プリンタ1台を購入し開業していました。
日々の努力の甲斐もなく、半年してもお店の状況はたいして変わりませんでしたが、妻の税理士として仕事がホームページ経由で増えていきました。
昼間はCafe茶蔵の仕事、夜は税理士事務所の仕事を夫婦ふたりで行うことになり、次第にCafe茶蔵の仕事にも影響がでるようになりました。
生活するために、次第に妻の仕事が中心となっていき、お店を週休2日にして生活を立て直しつつ、改めて将来のビジョンを一から作り直そうと考えました。
経営を勉強する
いくら真面目に一生懸命やってもダメなものはダメ。時には、妻やスタッフ、お客様にも迷惑をかけてしまうことがよく分かりました。
長年夢を見てきた仕事が全く起動にのらず、悶々とした気持ちを過ごしている中、経営の勉強をする会に誘われ、その組織で12年間経営の勉強をしました。
経営理念の大切さや、ビジョン、方針、計画など、様々なことを体感しながら勉強させていただき、もう一度経営計画を見直し、経営指針を作成し直しました。その後、毎年作成しています。
勉強すれば、すぐに効果がでるものでもなく、何度も何度も失敗しながらも進むことで経験を積むことができました。
並行して、自腹ですがコーヒーの生産地に訪問することができるような機会が増えていきました。様々な産地に訪問しながら、コーヒーのことはもちろん、日本に生まれた自分自身の生き方や役割について考えることができました。
まだまだ自分自身の存在価値を感じたい気持ちが強く、迷うことも多いですが、今は今の自分の役割を感じながら、日々コーヒー専門店としての仕事をしています。
現在とこれから
現在、当店では、どこで、どんな人が、どのように作ったものかが分かるコーヒーを取り扱っており、毎日必要な量を計算し焙煎しています。
ご家庭で気軽にコーヒーを楽しめるよう、なるべくお手頃な価格でコーヒー豆などを販売しています。
瀬戸市にある実店舗では、販売しているコーヒーを無料で試飲でき、味を確かめてからご購入いただけるようにしています。もちろんインターネット通販もし、全国のお客様にご利用いただいています。
父は75歳、祖父は80歳を超えるまで自分のペースで仕事を続けていました。
私自身も、生涯、コーヒーを通して自分に関わる身の回りの方の大切な方々ために過ごしていきたいと考えています。
無理をするつもりはありませんし、無理をして家族や大切な人に迷惑をかけてしまうことはしたくありませんが、生涯、変化に順応しながら自分なりに成長し続けていきたいと考えています。どうぞ、今後ともご指導よろしくお願い致します。
2009年より、Youtubeにてコーヒーに関する動画を配信をしております。お陰様で少しはご好評のようです。よろしければご覧ください。
https://www.youtube.com/@coffeesakura
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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