ネルドリップコーヒー

ネルというのはフランネルの略で、毛羽立たせた柔らかな織物。そのネルの生地を使って、コーヒーエキスを抽出するのがネルドリップです。
1821年にイギリスで使われ始めたと言われております。
ネルの表面の毛羽立ちによって、コーヒー粉の微粉が混じらないよう漉しとることができクリーンで濃厚なコーヒーの液体を抽出できます。
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片面起毛と両面起毛がありますが味に大差はありません。両面起毛の方が抽出に時間がかかることによる味の変化の方が大きいと思います。片面起毛の場合は、起毛を外側にする場合と内側にする場合がありますが、これについても味に大差ありません。飲み比べると内側起毛の方が多少コクが出やすく、外側起毛はさっぱりと飲みやすいコーヒーになると思います。
一般的には、綿でできた生地を使うことが多いようですが、愛知県名古屋市の丸太衣料ではアクリルなどを混ぜた生地を使うことにより目詰まりしにくい工夫もされております。生地の厚みもいろいろなものがあります。
基本的なコーヒーのいれ方はペーパードリップと同じですが、使用後のネルの管理に気をつけなければいけません。
使用後にはコーヒーカスを捨て水洗いします。その後、必要に応じて煮沸し更に表面についたコーヒーオイルなどを取り除きます。5分ぐらいの煮沸を2度行えば十分です。熱湯にさらすだけでも構いませんが、たまにはきちんと煮沸したほうが良いと思います。その後は、お水につけておき乾燥しないようにします。乾燥すると表面のコーヒーの成分が酸化してしまい臭くなってしまうからです。つけておく水は腐らない様こまめに交換します。冷蔵庫に保管し、1、2日に一度交換すればよいと思います。長期保存する場合はビニール袋に入れ冷凍保存をすると良いです。
ネルを洗う場合は洗剤の臭いがつく事を防止するため洗剤は使用しませんが、万が一洗剤で洗ってしまっても問題ありません。しばらく洗剤の香りのするコーヒーになるかも知れません。先ほど申しましたように乾かすこともしませんが、乾かしてしまってもそれほど気にすることもありません。多少コーヒーの酸化臭がする程度です。
ネルは何度も使えるといっても100回程度使うと目詰まりがひどくなりますので交換します。当店では丸太衣料のコーヒーネルをコッソリ販売しておりますが、アクリル混のネル生地を使用しておりますので長持ちします。ネル生地をミシンで縫って試行錯誤し作った型紙をもとに作った当店オリジナル商品です。(数に限りがあるため決まったお客様にしか販売しておりません。店頭にも並んでいなければ、通販ページにも載っておりません。)
使用済みのネルは靴磨きに最適ですので、お持ちの方は是非お試しください。

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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