香り高いアイスコーヒー

5月になってから汗ばむ日もあり、随分と暖かい日が続きます。半袖の服を着ている人も多く見かけますね。
お客様にも、アイスコーヒーをお求めになられる方が増えてきました。
歴史的にいつからアイスコーヒーという飲み物が飲まれるようになったか分かりませんが、暑い日に飲む、よく冷えたアイスコーヒーはサッパリとしておいしいです。
ホットコーヒーを冷やせばアイスコーヒーになるわけですが、おいしく飲むためにはちょっとしたコツがあります。


ホットコーヒーを氷の入ったグラスに注ぐと、氷がコーヒーの熱で溶けて薄くなってしまいます。味が薄いばかりか、コーヒーの色も薄くおいしそうではありません。
色が薄まってしまわないよう深煎りのコーヒーを使うことが多いですが、これでは味が薄まってしまいます。そして、深煎りのコーヒーを使うため苦味が強調されたコーヒーとなります。
薫り高く味のあるアイスコーヒーを飲むためには、氷が溶けてしまう分濃い目のコーヒーを作り、氷で冷やしましょう。
コーヒー豆は、深煎りのアイスコーヒー用ではなく、いつものお気に入りのコーヒーを使えば十分です。
ホットコーヒー同様、酸味がなく苦味の強いアイスコーヒーを飲みたい場合は、深煎りコーヒーを使ってください。(当店では、コーヒー自体の色が濃く抽出できる深煎りモカを6月に発売する予定です)
<薫り高いアイスコーヒーの作り方>
1 お気に入りの煎りたて挽きたてコーヒーを用意。
2 使う分量は通常の1,5倍、抽出する量は通常の2/3。
3 出来上がったコーヒーを、氷の入ったグラスに注ぎます。コーヒーの液体が濁らないように一気に冷やします。そのためにグラスにゆっくりと注ぎます。
<具体的な分量(カリタ式の目安)>
1杯分:コーヒー24g、抽出量100cc
2杯分:コーヒー36g、抽出量200cc
3杯分:コーヒー48g、抽出量300cc
※一度に作る量が多いほど、一杯あたりのコーヒーの使用量は減ります。冷やしたコーヒーは味の劣化が少ないので、まとめて作られることをお勧めします。
もちろん、煎りたてのコーヒーでないと薫り高いアイスコーヒーは出来ません。
コーヒーは嗜好品。たくさん飲むものではなく、幸せのひとときを味わうための特別な一杯を味わっていただきたいと思います。

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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