レインフォレストアライアンス

レインフォレストアライアンス(Rainforest Alliance)。
聞きなれない言葉ですよね。
レインフォレスト アライアンス (熱帯雨林同盟)は、ニューヨークに本部を置く国際的な非営利団体です。
地球環境保全のために重要な役割を担っている熱帯雨林を保護することを目的に、1987年に設立されました。
森林の保護や野生動物の保護、当地域で働く労働者の生活環境の保護活動をしています。
コーヒーの栽培地域(通称、コーヒーベルト地帯)は、大部分が熱帯雨林となっており、またコーヒーは石油に次ぐともいわれるほどの国際貿易商品のため、コーヒーの栽培方法を見直すことにより、森林の保護をしたり働く人々の生活環境を改善することができます。
自然環境保護を意識したコーヒー農園の開発(農園とその周辺の生態保護)、農薬の規制や廃棄物の管理、労働条件など多項目の基準が定められており、それらの基準を満たしたコーヒーはレインフォレストの認証を受けることが出来ます。


認証されると、レインフォレストのトレードマークであるカエルのついたラベルを商品に表示できるようになります。消費者は、このラベルのついたコーヒーを購入することにより、間接的に熱帯雨林保護活動をサポートし、レインフォレストの活動を協力できることになります。
このラベルはコーヒーばかりでなく、熱帯雨林で栽培されるカカオ、バナナ、オレンジ、そして生花や木材にも基準が設けられております。
この100年間で世界の人口は3倍にも増え、国際自然保護連合によると絶滅の恐れのある野生生物種がこの1年で622種に増えていしまったと報告されています。
レインフォレストの活動だけでは、とても間に合わないのではないでしょうか?来年は生物多様性条約第10回締約国会議(通称COP10)が名古屋で開催されますが、熱帯雨林の保護は生物多様性に大きく影響していますので、この機会に是非地球を見直したいと思います。
レインフォレストアライアンスホームページ
以下、レインフォレストアライアンスホームページより抜粋
土地の利用法、商取引、消費者の行動を変えることにより、生物の多様性を維持し、人々の持続可能な生活を確保することを使命としています。
1987年より、レインフォレスト・アライアンスは生物多様性と労働者、地域コミュニティの権利と福利を守るために活動を進めてきました。国際的な保全組織として、私たちは世界中の農家や林家、観光業の専門家たちと連携し、水や土壌、野生生物の生息地、森林生態系を保護する方法を発展しています。レインフォレスト・アライアンスの総合的な基準を満たす農園や森林には、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの企業、消費者に広く認識されつつある認定シールを使用する資格が与えられます。
農園の認証、森林の認証
農家と林家が持続可能な方法に適応していくのを促すため、さらに彼らのそういった努力に報いるため、レインフォレスト・アライアンスは第三者認証を利用しています。私たちは、サステナブル・アグリカルチャー・ネットワーク(SAN)という、持続可能な農業を普及する非営利団体が団結して開発した項目以上の社会的、環境的、経済的な側面からの基準に基づき、農場の順守状況を認証します。
森林施業の認証については、森林管理協議会(FSC)の基準を用いることで、森林が生物多様性の保全、地域コミュニティを支援する形で管理されているかを確認するとともに、より持続可能な施業を継続的に追求しています。
認証農産物、木材製品を購入・利用する企業はレインフォレスト・アライアンス認証シールや。ラベルを商品に使用することができます。認証シールによって、消費者は購入行動を通じ、環境を保護し、持続可能な開発を促進することができるようになります。林業や農業に関する活動の他に、レインフォレスト・アライアンスは持続可能な観光業についても世界的なレベルで活動を率先して行っています。自然地域にある中小規模からコミュニティ単位でのロッジやホテルに対し、彼らの住む地域の資源を保護し、現在その数を伸ばしつつある環境意識の高い旅行者を惹きつけるためのツールや技術を提供しています。

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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