サルタンコーヒー
コーヒーが今のように焙煎されるようになったのは、15世紀ごろからと思われます。
それまでは、コーヒーの実や、コーヒー生豆をそのまま煮込んで、その煮汁を飲んでいました。
アラブのイスラム教徒の間で飲まれていたコーヒーは、14世紀ごろになるとオスマン帝国に広まり始め、サルタンコーヒーとして飲まれていたようです。
乾燥させたコーヒー生豆を砕き、時間をかけて煮込んだものに、クローブなどの香辛料を混ぜ、レモン色をした、さっぱりとしたコーヒーだったようです。
焙煎をしていないため、現代のコーヒーのような芳醇な香りはありませんでした。
カフェインやクロロゲン酸などの成分は抽出されていたはずで、サルタンコーヒーに限らず、生豆を煮出していたころは、イスラム教徒が夜の祈りの際、眠気防止のためにも飲用されていたとのこと。
サルタンというのは、権力者、王様という意味で、庶民には程遠い飲み物だったと思います。
投稿者プロフィール
-
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
最新の投稿
- お知らせ2024年11月16日エアロプレスコーヒーメーカー、2024年12月に値上げ
- 豆知識2024年11月16日コマンダンテコーヒーグラインダーの軸が抜けないとき
- お知らせ2024年10月26日ブラジルコーヒーの開花
- お知らせ2024年10月25日コーヒー粉飛散防止「パウダーコレクター」マルチアダプター発売