コーヒー片手に科学談義
コーヒーを味わいながら気軽に科学を語り合う「サイエンスカフェ」が、人気を呼び始めている。科学者と一般の人々を結ぶ試みで、4月には、日本学術会議が各地の運営者と協力、初めて全国一斉に展開する
兵庫県内は神戸大の教員らがいち早く取り組んでおり、一般参加者も企画運営に携わるなど全国的にも〝先進地〟。同大学の担当者は「神戸の新しい文化にしたい」と意気込んでいる。(河合一成)
サイエンスカフェは一九九八年、イギリスで生まれた活動。科学技術が発達するにつれ科学離れの風潮も生まれたため、あらためて科学を身近なものにする狙いがある。日本では大学の研究者らが、昨年から東京や札幌などで取り組み始めた。
神戸でも昨秋、神戸大ヒューマン・コミュニティ創成研究センターのプロジェクトとして、発達科学部の伊藤真之助教授らが始めた。「素粒子と宇宙」「地球温暖化」といったテーマを定め、喫茶店などを会場に、不定期で一般の参加を募る。料金は茶菓代程度。テーマの解説後、質疑応答や参加者同士の議論に移るが、結論は求めない。
三月二十日に開かれたカフェのテーマは「これからの科学者」。元町の老舗カフェは、中学生から八十代までの四十人であふれた。科学者の倫理観を憂えたり女性科学者の登場を期待したりする意見も出され、活発な議論が二時間続いた。
母親に勧められて訪れた大阪府堺市の中学二年尾上将人君(14)は「宇宙開発に使うお金を環境問題に使うべきでは」と発言。終了後、「専門用語が難しいけれど面白かった」と目を輝かせた。
伊藤助教授は「科学をおしゃれで格好いい、誰もが楽しめるものにしたい。神戸のまちの雰囲気と進取の気風は、推進していく力になる」と話す。
日本学術会議や神戸大が、四月に神戸市内で開催するカフェは十五日「地球にやさしい高分子」、二十三日「市民参加の生物環境保全」。申し込みは電子メールscicafe@radix.h.kobe-u.ac.jp
同創成研究センター・濱岡さんTEL078・803・7970
神戸新聞 2006/03/30 より
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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