日本コーヒー文化の始まりと台湾コーヒー

1823年にシーボルトが来日した目的のひとつに、日本にコーヒーの薬効を伝え、販売を目論んでいたという記録があります。

明治8年に、日本政府はオランダにコーヒー500本を発注し、同年沖縄に移植されました。その後、明治9年に横浜に輸入されたものが小笠原に移植されています。
そして明治10年になると、日本には18tのコーヒー生豆が輸入されます。国内コーヒー消費量は年間140万杯ほどの計算になります。(現在は約350億杯)

明治40年ごろになると、台湾でもコーヒーの栽培が始まり、昭和10年の政府の報告書によると、コーヒーが台湾で商業的に栽培できる見込みがたちました。また、ブラジルやインドネシアから輸入する場合と比べ32%以上安く調達でき、生産量が増えれば49%ほどの調達価格を抑えることができることも分かりました。(当時の平均輸入価格:58.23円/100斤)

将来的に国内需要の6割程度を国産にするための具体的な計画もなされましたが、終戦とともに台湾のコーヒー栽培は中断されてしまいました。

現在も台湾では当時のコーヒーが、ごく一部存在しているようです。
そして、2000年になると、台湾政府のバックアップによりコーヒー栽培が復活し、近年になって非常に良質なコーヒーが生産されるようになり、数多くのコーヒー農園が生まれています。

今年、台湾側から10種類ほどのコーヒーサンプルが届き、その中から「92向陽(シャンヤン)高山コーヒー」を選定しました。今月末に入荷予定です。

過去に、台湾政府が国賓を招待して行う宴会の指定コーヒーとして選出されたこともあるコーヒー農園です。有機肥料を使用した栽培を行っており、世界的な検査機関SGSの農薬残留検査に合格しています。

サンプルを飲んだときの印象は、最初にかすかなライチの香り、そしてコーン、ハーブの香りがし、軽く飲みやすいコーヒーでした。
台湾産コーヒーは人件費が高く、非常に高価なコーヒーとなってしまいますが、日本のコーヒー文化の始まりに大きく関わったきたコーヒーなので、皆様にもご紹介をします。

非常に貴重なコーヒーで、入荷はごく少量となりますので、売り切れの際はご了承ください。
9月20日(水)より予約受け付けを開始いたします。

発売開始予定:2023年10月上旬
価格:5800円(200g)、3100円(100g)
予約期間:9月20日~9月30日(15%OFFにて予約受付)・・・9/20 AM8時開始
販売方法:店頭予約、または当店ショッピングサイト
<追記>
・おひとり様200gまででお願いいたします。
・店頭でのご予約の際も、出来上がり次第発送させていただきます。
(送料は店頭にて負担させていただきます。ポイントは付きません)

品種: アラビカ種 SL34
精製:ナチュラル(アナエロビック)
地域:台湾中部 南投縣國姓鄉中正路一段206-5號
標高:800~1100m
年間降雨量:3500~4000mm
収穫期:11月~4月

台湾行政院農委会水保局主催 台湾珈琲祭
https://www.taiwancoffee.tw/ja

プレスリリース
https://www.value-press.com/pressrelease/325102

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。

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