Swiss water caffeine less coffee(スイスウォーターカフェインレスコーヒー)
カフェインレスコーヒー(デカフェ)は、妊婦さん、授乳中の方以外にも、高齢者の方の体への負担を減らすためにも、人気が出ているようです。
現在、当店で使用しているカフェインレスコーヒーは、スイスウォータープロセスによるもので、スイスで開発された製法です。現在はカナダの工場で一括生産されています。
コーヒー生豆を真水に漬け、成分を溶かし出します。水の温度や圧力を調整し、濃度を高めていくと飽和状態になり、それ以上成分が溶け出さないようになります。
天然のカフェイン吸着剤として活性炭を使い、カフェインを取り除いた液体を作ります。
その液体に、コーヒー生豆を漬けるとカフェインだけが液体に溶け出し、カフェインが徐々に取り除かれるという仕組みです。この作業を10時間繰り返すことでカフェインの含有量を下げていきます。
その際、液体の温度を130℃にしたり圧力を調整するなど独自のノウハウがあるようで企業秘密とされています。
画像は製品の一部を検査したもので、カフェインの含有率が1.174%であったものが、0.010%まで減少していることが分かります。
残念ながら、カフェイン含有量が通常の半分程度のコーヒー豆はあっても、カフェインがほとんどないという天然のコーヒーはありません。
しかし、こうやって科学的な薬品を使わず、水と活性炭を使い温度や圧力、時間を調節してカフェインを取り除いたコーヒーは充分安全に飲んでいただけると思います。
カフェイン以外の成分は逆に濃縮されていますので、焙煎されたコーヒー豆は通常のコーヒー豆よりも濃くなりますし、場合によっては煎り豆の表面に粉がふいていることや、抽出された液体を飲むと舌が黒くなることがありますが問題ありません。
当店では、その問題を解消するため、焙煎前に水洗いし、余分な成分を取り除いています。
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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