コーヒーで元気に! ― おいしく飲んで健康も手に入れるお話

今回は、毎日の一杯がもっと楽しみになる「コーヒーと健康」のお話です。

「コーヒーって、体にいいの?」と聞かれることがあります。実は、コーヒーには私たちの体をサポートしてくれる栄養素がたくさん含まれているといわれていますのでご紹介します。

ポリフェノールのパワー

まず注目したいのが「ポリフェノール」。コーヒーには、クロロゲン酸などのポリフェノール類が含まれています。この成分には抗酸化作用があり、体内の“サビ”ともいえる活性酸素を除去してくれる働きがあります。

さらに、カフェインにも同じように抗酸化作用があり、ポリフェノールと一緒にとることで、より効果が期待できると言われています。

深煎りコーヒーの隠れた栄養素

そして、深煎りコーヒーに含まれる「ニコチン酸」も見逃せません。「ニコチン」と聞くとたばこを連想してしまうかもしれませんが、たばこのニコチンとはまったく別物です。

ニコチン酸は、肉などに含まれる「ニコチンアミド」とともに、「ビタミンB3(ナイアシン)」として知られています。このビタミンB3は、私たちの体の中で「NAD(ナッド)」という物質に変わります。

NADってなに?

NADは、体の中のエネルギー工場「ミトコンドリア」で、エネルギー(ATP)を作るために必要なものです。実は、体の中で使われる酸素の約95%が、このATPを作る過程で消費されていると言われています。

年齢を重ねると、肉などに含まれるニコチンアミドからNADを作る力が弱くなるため、ニコチン酸を含む深煎りコーヒーは、うれしいサポートになるかもしれません。

1日3杯で十分?

ニコチン酸は、きのこ類やピーナッツなどにも含まれていますが、コーヒーで手軽にとれます。深煎りコーヒーなら、1日3杯ほどで十分と言われています。

もちろん、飲みすぎには注意が必要ですが、毎日のコーヒータイムが「健康を考える時間」になるなんて、ちょっとうれしいですね。

まとめ

  • コーヒーには抗酸化作用のあるポリフェノールやカフェインが含まれる
  • 深煎りコーヒーには、ビタミンB3の一種「ニコチン酸」が豊富
  • NADを生成し、エネルギー産生を支えてくれる
  • 食事+コーヒーで、楽しく健やかな毎日を

これからも、おいしくて体にうれしいコーヒーとの時間を楽しみましょう!

※コーヒーが体に合わない方もみえますので、ご自身の体調に応じて飲んで下さい。

参考文献:
・マキノ出版ムック「コーヒーでやせる!血糖値、血圧が下がる!」がんや認知症のリスクを下げ、コロナの重症化も予防するコーヒーは若返りの妙薬 岡希太郎氏著

・医薬経済ONLINE くすりになったコーヒー 第386話 患者の珈琲学(その50)ニコチン酸を多く含む食品

投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。

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