コーヒーとニコチン酸
コーヒーに含まれるニコチン酸の効果について、分かりやすく書いてある本を見つけました。著者に了解を得てまとめてみましたので、ご紹介させていただきます。
ニコチン酸はビタミンB群のひとつで、非常に重要な役割を担っています。(ちなみに、たばこのニコチンとは無関係です)
体内では、ニコチン酸からNADが作られ、細胞内のミトコンドリアでエネルギーが作られるために欠かせないのがNADとなります。
つまり、ニコチン酸は、ミトコンドリアの活動に必要なビタミンということになります。
ミトコンドリアは細胞全体の約10~20%を占め、体内の発電所のような役割です。生体内の約95%の酸素を消費していると言われています。
NADが少なくなると元気がなくなり、物忘れや不眠、消化不良、肌荒れなどが起こりやすくなるとのことです。
ニコチン酸の多い食品はコーヒーのほか、ヒラタケやピーナッツに多く含まれます。特に深煎りのコーヒーには、1杯あたり最大5mgのニコチン酸が含まれているため、2~3杯程度で一日に必要なニコチン酸をとることができます。(大粒のピーナッツ60~90粒相当)
若いうちは、ニコチン酸以外にも、肉や魚に含まれるニコチンアミドからNADが作られますが、高齢になるほど体内でニコチンアミドが使えなくなるのでニコチン酸に頼ることになります。
また、野菜、フルーツなどに含まれるNMNという物質からもNADが作られますが、含有量は微量で食事だけで必要量を摂取するのは難しいと言われています。
手軽に飲むことができるコーヒーで、楽しく元気にお過ごしください。
参考文献:岡希太郎東京薬科大学名誉教授 コーヒーでやせる!血糖値、血圧がさがる! マキノ出版ムック 2022年
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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