コーヒーカップのルーツに日本の伊万里?

 白いコーヒーカップに注がれた、琥珀色のコーヒー。
 そして、漂うコーヒーの香り。
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 コーヒーを引き立たせるのも、コーヒーカップのお陰ですね。
 コーヒーカップは読んで字のごとく、コーヒーを飲むためのカップ。コーヒーと共にヨーロッパから輸入されました。
 でも、日本にコーヒーが輸入される前に、中世では日本の磁器が使われていたんです。
 その磁器は、九州の伊万里です。
 西暦1600年代、ヨーロッパではコーヒーが爆発的にブームになりましたが、当時のヨーロッパでは磁器を作る技術がなく、中国から磁器を輸入していました。その磁器はチャイナと呼ばれ珍重されましたが、中国国内での内乱など理由で輸入できなくなり、伊万里の湯飲み茶碗がヨーロッパに輸出されることとなったのです。


 その後、西暦1700年代初め、ドイツのマイセンで、ヨーロッパで初めての磁器をつくることに成功するまで、伊万里の磁器がコーヒーを飲むための器として使われていたのです。
 その当時は、今のコーヒーカップのように「取っ手」はついていませんでした。

投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。

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