サステイナブルコーヒー、UTZ(Good inside)認証
最近、サステイナブルや、SDGsという言葉をよく聞くようになりました。
コーヒー業界には、サステイナブルコーヒーという言葉があり、「サステイナビリティー(持続可能性)に配慮したコーヒー」のことを言います。現在のことだけではなく未来のことも考えた上で、自然環境や人々の生活を良い状態に保つことを目指して生産、流通されたコーヒーのことです。
※参照:日本サステイナブルコーヒー協会
環境保護団体など様々な団体がサステイナブルコーヒーの生産や流通を推進する活動をおこなっており、その一つに「UTZ(Good inside)」があります。
UTZは「ウッツ」と発音し、グアテマラのマヤ語で「良い」という意味で、現在はレインフォレスト・アライアンスと合併して活動しています。
他には、「コンサベーション・インターナショナル」などがあり、生産地域の自然環境保護や再生、減農薬・無農薬栽培の推進、生産者の収入の安定化、農園労働者の人権保護など、団体の目的によって基準となる項目に違いがあります。
それぞれの団体は、地球レベルでのサステイナビリティーを目指していることで共通しており、それらの団体でなくとも 持続可能性に配慮したコーヒー であれば、サステイナブルコーヒーといえるでしょう。
その流通量がどの程度かは定かではありませんが、どこで誰がどのように栽培しているか具体的に特定できるコーヒーは世界に流通しているコーヒーのうちの1割ほどではないかと思います。
そして、今すぐサステイナブルコーヒー以外のコーヒーをなくしてしまうと、それは結果的にコーヒー産業自体がサステイナブルではなくなってしまいます。また、コーヒーは長い間ヨーロッパの先進諸国の植民地で栽培されてきた歴史がありますが、コーヒー業界全体としては年々より良い環境になっており、コーヒー業界全体がサステイナブルな方向に向かっていると思っています。
当店の創業時である20年ほど前は、農園が特定できるようなコーヒーはほとんどありませんでした。今後は、どこで誰がどのように栽培されたものか特定できるコーヒーがもっと増え、生産国でコーヒー産業に従事している方たちがより文化的な生活を送れるような時代に向かっていると感じています。
以下の書類は、UTZの認証を受けたことを証明する書類です。(ブラジル パッセイオ農園)
UTZの認証は、農園向けの要件とサプライチェーン向けの要件に分かれており、 ブラジル パッセイオ農園は農園向けの要件を満たしています。生産者の暮らしを改善し農村の人々の人権を向上させるための枠組みを強化しつつ、彼らの生活・労働の場である景観を保護するための基準をクリアしています。詳しくはレインフォレスト・アライアンス持続可能な農業基準 農場要件に記載されています。(2022.2現在)
他に現在当店で扱っているコーヒーのうち、エチオピア ガレ ナチュラル、コロンビア デカフェ、パナマ エスメラルダ農園などが、レインフォレスト・アライアンスの認証を受けており、コロンビア デカフェについては有機JASの認証を受けたコーヒー生豆を使用しています。
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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