コーヒーの焙煎度合いなどによる粒度変化

コーヒー豆をコーヒーミルで挽くとき、同じ設定(目盛り)であっても、コーヒー豆の種類によって粉の粗さが違ってくることがあります。

このグラフは、粗さ調整が同じ設定のミルを使って、2種類のコーヒー豆を挽いた場合の粉の大きさを計測したものです。
使用したコーヒー豆は、次の2種類。
・エチオピア モカ:中煎りコーヒー豆(豆のアグトロン値:71.0)、産地の標高:2,000~2,200m
・ブラジル:深煎りコーヒー豆(豆のアグトロン値:30.7)、産地の標高:1,100~1,200m

粉ふるい(KRUVE)を使って、粉の粗さを3つに分類しました。

粗さ(メッシュ)エチオピア モカ(中煎)ブラジル(深煎)【参考】ブラジル(中煎)
600μ以下8.8%11.9%9%
600~1600μ67.6%69.3%68%
1600μ以上23.5%18.8%23%
ブラジル中煎のアグトロン値:61.5

コーヒー豆は深く焙煎するほど、もろくなりやすいので、同じ設定のミルで挽いても、細かくなりやすい傾向になります。

とはいえ、違いが見た目では分からないと思いますし、ご家庭でコーヒーを入れる場合に気にされるほどの問題はありませんが、もし気になる方は調整してみて下さい。
次の写真の今回の実験に使ったコーヒー豆。上部がブラジル(30.7)の豆と粉、下部がエチオピア モカ(71.0)の粉と豆。

焙煎度合別粒度分布

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。

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