コーヒーの香りはとても繊細
煎る前のコーヒー豆には、あの独特のコーヒーの香りは全くしません。青臭い穀物の香りがします。
焙煎をすることで、初めてコーヒーの香りが作り出されます。
焙煎により約200℃に熱せられる課程で様々な化学変化が起こり、多くの化学物質が作られます。
その化学物質は、すべて解明されていませんが300種類とも400種類とも言われており、
あのコーヒーの香りを発生させています。
そして、光や酸素によって、時間と共にさらに変化していきます。
実際に、焙煎したてのコーヒーの香りと半日後の香りは、すでに違っています。
空気に触れさせていると、その変化は一目瞭然。少しづつ不快な香りが発生してきます。
といっても、コーヒーを抽出したときには、その違いはそれほどありません。
この変化は、時間と共に少しづつ進んでいき、次第にコーヒーを抽出したときの味の
変化にも現れてきます。
焙煎してから一ヶ月ほど経過しても、見た目は、同じようなコーヒーに見えますし、
時間が経ったからといって腐ることもありませんが、全く違ったコーヒーの味わいとなります。
コーヒーは栄養素ではありません。嗜好品であって、香りや味わいを楽しむもの。
その香りで癒されたり、ほっと和んだり。
そんなコーヒーの香りはとても繊細なんです。
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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