日本政府による台湾でのコーヒー栽培史
台湾では、戦前のおよそ40年間にわたり、日本国産のコーヒーが栽培されていました。
大正天皇や昭和天皇の即位の際に献上されたという政府の記録も残っています。
昭和10年になると、コーヒーが台湾で商業的に栽培できる見込みがたち、ブラジルやインドネシアからの輸入に比べて32%以上安価で調達でき、生産量が増えれば調達価格を49%ほど抑えられることが、日本政府の報告書に記録されています(当時の平均輸入価格:58.23円/100斤)。
将来的に国内需要の6割程度を国産にするための具体的な計画もなされましたが、終戦と共に台湾のコーヒー栽培は中断されてしまいました。
現在も台湾では当時のコーヒーが、ごく一部存在しているようです。
2000年になると、台湾政府のバックアップによりコーヒー栽培が復活し、近年になって非常に良質なコーヒーが生産されるようになり、数多くのコーヒー農園が生まれています。
台湾の人件費が高く、他のコーヒー生産国と比べて価格は高めですが、真面目で努力家の台湾人が丁寧に栽培したコーヒーです。
日本が商業的に始めたコーヒー栽培が台湾の人々によって蘇り、再び私たち日本人が楽しめるようになったことを嬉しく思っています。
当店でも、少しですが台湾コーヒーを取り扱っていますので、ご興味のある方は、ぜひ一度お試し下さい。4月には台湾のコーヒー農園を訪問する予定です。
台湾産コーヒー豆(卓武山)40g:1599円
台湾産コーヒー豆(92向陽高山農園)200g:5800円
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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