台湾コーヒー農園を訪問してきました

2024年4月末に、台湾のコーヒー農園を訪問しました。
台湾では、戦前に日本政府の主導で約40年間コーヒーが栽培されていましたが、終戦とともに多くの農園が放置されました。しかし、1999年の大規模な地震をきっかけに、台湾の人々は再びコーヒー栽培を開始しました。

訪問した林さんのコーヒー農園は、震災前には別の作物を栽培しており、地震による山崩れで5ヘクタールの農地が壊滅的な被害を受けました。絶望的な状況に気力をなくしかけていた林さんですが、地震後の荒地でコーヒーの苗を発見し、その生命力に感動しコーヒー栽培を開始しました。

その苗は、おそらく戦前に植えられたコーヒーの木の子孫だと思われます。コーヒー栽培に適した地域であることと、林さんの努力のおかげで、栽培されたコーヒーは数々の品評会で優勝しています。非常に貴重な台湾コーヒーを少量入手できましたので、ほんのわずかですが販売いたします。売り切れ次第、販売終了となりますので、ぜひお試しください。

<2024.5.26追記>
台湾国内のコーヒー生豆生産量は約1000トン(2023年)で、ジャマイカと同程度(世界生産量の0.01%)になります。約99%は台湾国内にて消費されています。

発売日:2024/5/25(土)
50g:1,620円、100g:2,700円、200g:4,860円(税込)
ご予約フォーム:https://bit.ly/3wej4nu

向陽珈琲 九份二山コーヒー農園について
向陽珈琲には、九份二山、卓社産品、有昌栄の3つの農園があり、今回訪れたのは、九份二山(標高約1000m)です。

向陽珈琲のコーヒーは、台湾政府が国賓を招待して行う宴会の指定コーヒーとして選出されたことがあります。(2019年、2020年)
政府認定の有機肥料を使用した栽培を行っており、世界的な検査機関SGSの農薬残留検査に合格しています。

※92向陽(シャンヤン)高山の「92」は、この農園が九份二山という山にあること、921大地震(1999年9月21日)後に現在の農園主がこのコーヒーの苗を見つけたこと、そしてコーヒーを抽出するのに最適な温度が92℃と農園主が考えていることが農園名の由来となっています。

酸の質が良く、飲みやすいコーヒーです。ライチ、ストロベリー、ピーチの香りが特徴です。

品種:アラビカ種 SL34
精製:ナチュラル
地域:台湾中部 南投縣
標高:約1000m
年間降雨量:3500~4000mm
収穫期:11月~4月

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投稿者プロフィール

大西 文明
大西 文明
愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。

台湾コーヒー農園を訪問してきました” に対して2件のコメントがあります。

  1. 徳永英憲 より:

    実は、パウダーコレクターアタッチメントの新作別型を、大変、期待しております。

    進捗教えて頂ければ、幸いです。

    よろしくお願いします。

    1. 大西 文明 より:

      コメントありがとうございます。最新情報はブログやYouTubeに掲載しました。もうしばらくお待ち下さい。
      https://blog.coffeesakura.co.jp/8058
      https://youtu.be/APRAsnnx1Jc?si=GOA86gsGNJW6JIj1

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