日系移民100年
世界最大のコーヒー生産国ブラジル。そこで栽培されたコーヒーの多くが日本に輸出されます。
ブラジルは、日本にとって地球の真裏。一番遠い国ですが、約百年前の1908年(明治41年)、多くの日本人が移住した国です。
その数、165世帯781人。4月28日に神戸港を出向し、約50日かけてブラジルのサントス港に入港しました。その後の移民者は延べ24万人。この移民計画の立役者は、水野龍という人物でした。
ブラジルの広大な土地で農業をするという夢を抱いて、多くの日本人が移住しましたが、慣れない土地で大変な苦労をされました。
そして数年後、ブラジルで収穫されたコーヒー豆1000俵がブラジル政府より、日本に無償提供されました。しかし、受け入れたコーヒー豆を消費する手段がありません。ここで水野氏は大正元年、カフェパウリスタというコーヒー店を開店させ、低価格でコーヒーを提供しました。
その後も10年間ブラジル政府による無償提供が続き、カフェパウリスタも次々に多店舗展開し最盛期には22店にもなりました。
残念ながらカフェパウリスタはブラジルのコーヒー豆無償提供が終了するまでに、全ての店舗が譲渡されてしまいましたが、ブラジル移民とカフェパウリスタは、当時コーヒーが一般的に普及していなかった日本に大きな影響を与えました。
日本のコーヒーの歴史は、まだ100年と言っても過言ではないと思います。
投稿者プロフィール
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愛知県瀬戸市で、コーヒー豆販売の専門店Coffee SAKURAを2001年に創業し、代表をしています。
エチオピア、グアテマラ、ブラジル、インドネシアなどのコーヒー生産地へ赴いたり、各地でコーヒーセミナーを100回以上を開催しながら、普段は店舗にてコーヒー豆の販売や道具の使い方、コーヒーの入れ方、選び方をアドバイスさせていただいています。
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